ここでは尾小屋鉄道の保存車両が四両在籍しています。しかも動態保存されており、指定された日にはキハ1単行によって運行されています。毎年五月五日と八月第四日曜日は「大増発運転日」と銘打って、在籍する車両すべて運用に入ります。C型ロッド式ディーゼル機関車DC121が客車を牽引するのはこの年二回のみです。
※子どものための施設ですので、写真撮影や乗車にはファンとして恥ずかしくない行動をお示しください。
アクセスなどはこちらを参照ください。→https://www.i-oyacomi.net/komatsukan/
DC121
協三工業で1952年に製作されたディーゼル機関車です。動態保存に際しエンジンは三菱6D22(135ps/1400rpm)エンジンへ換装され、変速は三段マニュアルミッションとなっています。増発運転日以外で運行されていないため、運転日にはファンの注目を浴びています。
キハ1
日本車輌本店で1937年に製造された気動車です。当初はガソリン動車でしたが、ディーゼルエンジンへ換装されています。現役時代は最終的に日産UD-3へ換装されていますが、動態保存後のトルコン化に際しいすゞ6BF1(170 ps/3200rpm)となりました。尾小屋鉄道時代にはトルコン化の計画もありましたが、実現すること無く廃線となりました。
尾小屋鉄道が廃線となってから、山中県民の森で展示されていました。露天での展示だったため、雪によって屋根が崩壊してしまい屋根を新しいものに作り替えられています。
ホハフ3
梅鉢鉄工所で1921年に製作された木造客車でした。1960年代に半鋼体化されましたが、屋根と床下はそのままという手法を用いています。
大日本軌道伊勢支社を経て複雑な名称変更や構造変更がありました。最終的には三重交通三重線サ321となり、1955年に尾小屋鉄道での認可が下りています。
ホハフ8
北勢電気鉄道が発注し日本車輌本店で1924年に製造された木造客車でした。1962年に三重交通北勢線サニ401が尾小屋鉄道ホハフ8として認可を受けています。自社で半鋼体化改造を施し、ご覧のようにHゴムを多用したつくりになりました。木造車時代には荷物室を持ったダブルーフ屋根の車体でしたが、ホハフ3同様に屋根と床下は流用となっています。
尾小屋鉄道が廃線となってから、山中県民の森で展示されていました。露天での展示だったため、雪によって屋根が崩壊しキハ1同様に屋根が新しいものに作り替えられています。
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