上部軌道車両整備

今年度の公開日は終了しましたが、車両の整備は継続して行っています。大がかりな作業ができるので、今のうちに出来ることを進めておきます。

上部軌道が運行開始となってから、一日あたりの走行キロは十キロを超えます。一回の走行は二百メートルで、乗客が多いと六十往復することもあります。動力車は2号機関車のみなので、故障した場合には運行中止となってしまいますから、メンテナンスはとても大切なのです。

鉱山電車の車両(バッテリー機関車、鉱車)は軸箱にボールベアリングが使われています。大型の鉄道車両であればローラーベアリングなどが使われていますが、小型なのでボールベアリングで充分なのでしょう。

ベアリング交換のためには軸箱を取り外すことから始めます。軸ばね、軸箱守も取り外し、フロアージャッキで持ち上げて車輪をフリーにします。ベアリングは車軸、軸箱に圧入されているため、特殊工具を用いて取り外しします。ベアリングプーラーは即興で手作りし、簡単に抜き取ることができました。ベアリング交換は初めてなのですが、今日の作業でコツが少し分かったような気がします。

一箇所でベアリングが破損しており、軸箱に残った外輪を外すのに一苦労しました。軸箱のベアリング嵌合面を無傷で外す必要があるためです。ここを傷つけるとはめるときに固くて苦労するからです。

ベアリングを取り去ったら綺麗に拭き取り、新しいベアリングを圧入していきます。木片を使ってハンマーで打ち込んでいきます。今日は破損箇所があったため、二個の交換に留まり、残りは明日続きの作業を行います。

なつかしの尾小屋鉄道を守る会

1977年3月19日をもって廃線となった尾小屋鉄道の車両の一部が小松市立ポッポ汽車展示館で静態保存されています。また、いしかわ子ども交流センター小松館なかよし鉄道として動態保存されている車両もあります。 弊会はこの二つの場所に於いて、動態保存支援ボランティアとして活動を行っています。弊会は会費制をとっており、公開している活動は会費でまかなわれています。

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