尾小屋鉱山電車(車両編)

尾小屋鉱山で使われていた車両は1両も残っておらず、鉱山電車として走らせるために他県から車両を譲って頂くことになりました。群馬県安中市にある(株)ホージュン様から譲り受けた車両はすべて430ミリゲージ仕様の特殊軌間です。馬橇を滑らせるための埋め込まれた木材を流用したからこの軌間になったとも聞いたことがありますが、真相は分かっていません。この小さなトロッコで鉱石(ベントナイト)を運搬していたということです。

弊会が小松市立ポッポ汽車展示館で線路を敷設し、尾小屋鉱山を知る教材として走らせることに賛同を得て無償譲渡して頂きました。

守る会ではバッテリー機関車三両、木造鉱車四両、人車四両、鋼製鉱車一両を保有しています。木造鉱車は老朽化が激しいため、順次新造車へ置き換えとなる予定です。

1号機関車


整備重量0.6トンという小さな機関車でニチユの製造です。部品取りされ腐り果てていた車両でしたが、弊会によって復元しました。機械室やモーターを取り外し完全分解しました。

2号機関車

こちらも整備重量0.6トンという小さな機関車です。この二両は24Vで動きます。

展示館本線の主力機関車でしたが、2023年5月2日に上部軌道線へ移籍となりました。

3号機関車

平成生まれでチョッパー制御の機関車です。二トンという重量があるため、この三両の中で牽引力は最大です。この機関車のみ48Vで動きます。

木造鉱車

当初は五両いましたが、台枠の腐食で一両が廃車になりました。昭和後半に自社製造されたと思われます。順次新造車(人車)へ置き換えていきます。

現在三両が現役ですが、順次更新を行っていく予定です。

6号人車

妙義鉱山では重量物運搬用平トロして使われていました。弊会では線路敷設作業が終わってから人車として2014年に生まれ変わりました。対面シートという無茶仕様です。これはお子様向けに造りましたので、子どもならば八名座ることが出来ます。

7号人車

2016年に新造した人車です。車輪以外すべて手作りで、今後の新造車の範となる車両です。

2023年5月2日に上部軌道線へ移動となりました。

8号、9号人車

2021年10月3日に同時デビューした人車です。車輪以外は手作りした車両です。

21号鉱車

尾小屋鉱山資料館マインロードで展示されていた鉱車です。小松市へ日本鉱業様から寄贈されたものです。マインロードで朽ちてゆくのが忍びなく、2021年に弊会が申し出てレストアしたものです。

2022年度は展示館本線に一年間手押し体験を行っていました。

2023年5月2日に上部軌道線へ移籍しました。

なつかしの尾小屋鉄道を守る会

1977年3月19日をもって廃線となった尾小屋鉄道の車両の一部が小松市立ポッポ汽車展示館で静態保存されています。また、いしかわ子ども交流センター小松館なかよし鉄道として動態保存されている車両もあります。 弊会はこの二つの場所に於いて、動態保存支援ボランティアとして活動を行っています。弊会は会費制をとっており、公開している活動は会費でまかなわれています。

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